◆ロウside◆
「夢希と、なに話してた?」
「別に?てかリョウの話ってそれ?そんなことなら…」
「なんだよ」
放課後の教室でリョウと2人ーーーリョウは、明らかに不機嫌だった。
「ーーなんでもない」
そんなことなら、夢希と一緒に帰ってやればいいのに。
夢希から話を聞いた方が早いだろ、夢希もリョウと帰りたそうにしていたし。
それなのにリョウは「今日はロウと帰るから」って、さらりと夢希を受け流していた。
夢希はきっと、リョウに色々と聞きたかったんだと思う。
ありさに関係することを。
オレは、ふぅっと息を吐いた後で、窓の外を見た。
今日は文化発表会という行事があって、各クラスや文化部の製作した作品を自由に見て回れたのだけど、オレと夢希が一緒にいた間のことを、リョウは気にしているらしい。
だったら、オレに夢希と一緒に回るように頼まなきゃいいのに……夢希はきっとひとりでも回れたぞ(笑)。
オレは窓の外を見たまま、夢希のことを考えていた。
「夢希と、なに話してた?」
「別に?てかリョウの話ってそれ?そんなことなら…」
「なんだよ」
放課後の教室でリョウと2人ーーーリョウは、明らかに不機嫌だった。
「ーーなんでもない」
そんなことなら、夢希と一緒に帰ってやればいいのに。
夢希から話を聞いた方が早いだろ、夢希もリョウと帰りたそうにしていたし。
それなのにリョウは「今日はロウと帰るから」って、さらりと夢希を受け流していた。
夢希はきっと、リョウに色々と聞きたかったんだと思う。
ありさに関係することを。
オレは、ふぅっと息を吐いた後で、窓の外を見た。
今日は文化発表会という行事があって、各クラスや文化部の製作した作品を自由に見て回れたのだけど、オレと夢希が一緒にいた間のことを、リョウは気にしているらしい。
だったら、オレに夢希と一緒に回るように頼まなきゃいいのに……夢希はきっとひとりでも回れたぞ(笑)。
オレは窓の外を見たまま、夢希のことを考えていた。



