「じゃあさ、リョウくんも誘って3人でーー」

「リョウは誘っても来ないよ。アイツ、水族館が嫌いだからさ」

知らなかった…水族館、嫌いなんだ。

「じゃあ、あたしじゃなくて…ほかの子、誘えばよくない?み、三浦さんとか……」

「三浦⁈ないない(笑)。さっき見ただろ?あいつはありさと仲が良かっただけで、オレとはむしろ仲悪い方だからな」

そっか、三浦さんとは仲が良いわけじゃないんだ……って心の中でホッとしている意味がわからない。

「てか夢希は、行きたいの?行きたくないの?どっち?」

「え、そ、そりゃ、行きたい…けど、」

「けど?」

「……」

最後の方が尻すぼみになって、言葉が出なくなったあたしーーだって、2人で行くのはマズくない…?

「じゃあ決まりだな!」

「え⁈ぇえ⁈」

そう言って見せたロウの白い歯は、キラリと輝きそうな勢いだった。

そして、勝手に決められてしまってあたふたしているあたしの肩を、ロウは余裕の表情でポンポンと叩いた。

なんだかリョウくんの自己中と似ているかも、そんなことを感じたあたしだったけど、