「水族館、行こうか」
「ほえ…?」
「ぶ…!なんだよそれ(笑)!」
突然の提案にすっとんきょうな声を出してしまったあたしを見ながら、ロウはゲラゲラと笑っていた。
「…笑いすぎ」
あたしは恥ずかしい気持ちをこらえながら、まだ笑っているロウをにらみつけた。
少し前にリョウくんと動物園に行ったあたし、次は水族館に行きたいなぁ…なんてことを思っていたのは事実だけど。
夢希はリョウの彼女だ、って念を押してくるくせに、そのあたしを誘うの?
ロウの中には、友達の彼女を誘うことに対する罪悪感のようなものはないのだろうか。
「夢希は名古屋港水族館に行ったことある?」
あたしが無言で首を横に振ると、ロウは首の後ろを触りながら、また話し始めた。
「そこのイルカの水槽がすごいんだ。夢希にも見せたくて」
「……」
風が、髪とスカートを揺らしたーー。
あたしには、彼氏の友達と水族館に行くことになれば、当然生まれる罪悪感がある。
「ほえ…?」
「ぶ…!なんだよそれ(笑)!」
突然の提案にすっとんきょうな声を出してしまったあたしを見ながら、ロウはゲラゲラと笑っていた。
「…笑いすぎ」
あたしは恥ずかしい気持ちをこらえながら、まだ笑っているロウをにらみつけた。
少し前にリョウくんと動物園に行ったあたし、次は水族館に行きたいなぁ…なんてことを思っていたのは事実だけど。
夢希はリョウの彼女だ、って念を押してくるくせに、そのあたしを誘うの?
ロウの中には、友達の彼女を誘うことに対する罪悪感のようなものはないのだろうか。
「夢希は名古屋港水族館に行ったことある?」
あたしが無言で首を横に振ると、ロウは首の後ろを触りながら、また話し始めた。
「そこのイルカの水槽がすごいんだ。夢希にも見せたくて」
「……」
風が、髪とスカートを揺らしたーー。
あたしには、彼氏の友達と水族館に行くことになれば、当然生まれる罪悪感がある。



