あたたかい匂いに包まれていながら、どこかそわそわして落ち着かない感じ。
「……夢希は鋭いな」
「え?」
「オレとリョウって、実は仲良く見えるだけなんだよな〜…」
ざわざわと、窓の外の風に揺れる木々の音が聞こえるようだったーー。
硬い表情の佐久田くんを、見つめることしかできなかった。
「…」
「あれ?もしかして、信じた?ウソだから(笑)」
くるりと笑顔に表情を変えた佐久田くんは、悪ガキという言葉がピッタリだった。
「え…ウソ……?…もーっ!本当かと思ったでしょ⁉︎」
「悪りぃ悪りぃ。あ、夢希、入ろうぜ」
逃げるようにひとつの教室へと入って行った佐久田くんの後に続くあたしは、言うまでもなくふくれっ面だった。
「うわ……」
教室に入った瞬間、息を呑む光景に包み込まれたあたしは、それ以上言葉が出てこなかった。
機嫌をそこねていたことなど忘れて無意識に触れた佐久田くんの腕が、ビクンと反応する。
「……夢希は鋭いな」
「え?」
「オレとリョウって、実は仲良く見えるだけなんだよな〜…」
ざわざわと、窓の外の風に揺れる木々の音が聞こえるようだったーー。
硬い表情の佐久田くんを、見つめることしかできなかった。
「…」
「あれ?もしかして、信じた?ウソだから(笑)」
くるりと笑顔に表情を変えた佐久田くんは、悪ガキという言葉がピッタリだった。
「え…ウソ……?…もーっ!本当かと思ったでしょ⁉︎」
「悪りぃ悪りぃ。あ、夢希、入ろうぜ」
逃げるようにひとつの教室へと入って行った佐久田くんの後に続くあたしは、言うまでもなくふくれっ面だった。
「うわ……」
教室に入った瞬間、息を呑む光景に包み込まれたあたしは、それ以上言葉が出てこなかった。
機嫌をそこねていたことなど忘れて無意識に触れた佐久田くんの腕が、ビクンと反応する。



