「あ、ホントだー、やっと来たぁ!」
リョウくんの言葉に、斎藤さんが反応していた。
「遅かったじゃんロウ、どこで油売ってたんだよ(笑)」
「…べつに?」
「……」
なにこの2人…なんてことない会話をしている風に見えるけど、なんか恐い。
顔が…目が、笑っていない感じ。
「あ…あたしがトイレ行ってたの!お腹痛くなっちゃって。ねっ?」
「おぉ。なかなか出てこないから、マジで参ったわ〜(笑)」
佐久田くんが調子を合わせてくれたことに、あたしはホッとしていた。
「あはは!夢希ちゃんそれホントー?大丈夫?」
あたしのウソに、声をあげて笑ったのは斎藤さんだけだった。
女子の学級委員の子は、あたしが来てから一言も話さない代わりに、刺さるような視線を向けてくるーーーあたしがリョウくんと付き合っていることを、きっと良く思っていないんだろうな。
「…」
そんなことどうでもいいあたしは、リョウくんの顔をそろっと見上げた。
リョウくんの言葉に、斎藤さんが反応していた。
「遅かったじゃんロウ、どこで油売ってたんだよ(笑)」
「…べつに?」
「……」
なにこの2人…なんてことない会話をしている風に見えるけど、なんか恐い。
顔が…目が、笑っていない感じ。
「あ…あたしがトイレ行ってたの!お腹痛くなっちゃって。ねっ?」
「おぉ。なかなか出てこないから、マジで参ったわ〜(笑)」
佐久田くんが調子を合わせてくれたことに、あたしはホッとしていた。
「あはは!夢希ちゃんそれホントー?大丈夫?」
あたしのウソに、声をあげて笑ったのは斎藤さんだけだった。
女子の学級委員の子は、あたしが来てから一言も話さない代わりに、刺さるような視線を向けてくるーーーあたしがリョウくんと付き合っていることを、きっと良く思っていないんだろうな。
「…」
そんなことどうでもいいあたしは、リョウくんの顔をそろっと見上げた。



