気のせいならいいけど。
さっきの佐久田くん、目を見て話さないなんて、らしくなかったから…。
「ねえっ、ホントにケンカじゃないのー?」
あたしは、佐久田くんの背中を追いかけた。
「違うって言ってるだろー。気になるならリョウに聞いてみろよ」
「…いい、違うなら」
「じゃあさっさと行くぞ?」
「……」
違うと言われているのに、疑いたくなってしまう。
だって、同盟とかなんとか言ってるくらい仲良しの友達の彼女に、"気を許すな"なんて言う?
だいたい彼氏に気を許せなかったら、誰に気を許せっていうんだ。
気を許すなとか、あたしが戻って良かっただとか…よくわからない事だらけだ。
あたしの中は、上手くはぐらかされた感でいっぱいだった。
まぁ…突然泣き出したあたしも、佐久田くんからすれば意味不明なことだったと思うけど。
"夢希は、リョウの彼女だ"
「……」
訂正ーー佐久田くんは、いつでも全てお見通しみたいなところがある。
さっきの佐久田くん、目を見て話さないなんて、らしくなかったから…。
「ねえっ、ホントにケンカじゃないのー?」
あたしは、佐久田くんの背中を追いかけた。
「違うって言ってるだろー。気になるならリョウに聞いてみろよ」
「…いい、違うなら」
「じゃあさっさと行くぞ?」
「……」
違うと言われているのに、疑いたくなってしまう。
だって、同盟とかなんとか言ってるくらい仲良しの友達の彼女に、"気を許すな"なんて言う?
だいたい彼氏に気を許せなかったら、誰に気を許せっていうんだ。
気を許すなとか、あたしが戻って良かっただとか…よくわからない事だらけだ。
あたしの中は、上手くはぐらかされた感でいっぱいだった。
まぁ…突然泣き出したあたしも、佐久田くんからすれば意味不明なことだったと思うけど。
"夢希は、リョウの彼女だ"
「……」
訂正ーー佐久田くんは、いつでも全てお見通しみたいなところがある。



