15歳、今この瞬間を

「佐久田くんあたし……」

あたし、佐久田くんのことがーー……。


「夢希」

落ち着いた声であたしの名前を呼んだ佐久田くんは、そのまま言葉を続けた。

「夢希は、リョウの彼女だ。それでいいから…な?」

「……」

なぜだか佐久田くんに言い聞かせられている風のあたしは、

「てかオレが泣かせたみたいだろ〜」

次に茶化してきた佐久田くんに、ぐいっと涙を拭われたのだった。

「ちょっ…痛いでしょ⁈」

「わはは」

「……」

あたしは、佐久田くんのことがーーー……なに…?

その先を考えてしまうと、想ってはいけない、言ってはいけない…そんな気持ちがあふれ出てくるようだった。

「あ、おい、また泣いてんのかよ」

「…え、あ……ご、ごめ…」

ぽろぽろとこぼれてくる涙を今度は拭いてみたけど、あとからあとからキリがなかった。