15歳、今この瞬間を

突然リョウくんと佐久田くんが、あたしの家まで押しかけて来たこともあったっけ…。

それからかな、お母さんとも…少しずつ会話が増えてきた。

もう誰とも関わりたくないと思っていた、そんなあたしに、まさか友達や彼氏ができるなんてーーー。

リョウくんが、あたしのことを好きになってくれたなんて、今でも信じられないくらい。

手を繋いだり、優しくされたりする度に、ふわふわドキドキするよ。

自己中なところはあるけれど、優しくてカッコいい上に、頭も良くて背も高いーーーきっとあたしには、もったいない人だ。

現に廊下を歩いていると、あたしには不釣り合いだという敵意の視線が、そこら中からチクチクと刺さるのだから。

でも大丈夫、誕生日プレゼントにとリョウくんからもらったブレスレットを、お守り代わりにつけているから。


それなのに何で……あたしの中は、すぐにあの笑顔でいっぱいになる。

"何もない毎日なんてない"

「…ホントだね」

必死になって訴えかけてくれたーーあたしなんかのために。