15歳、今この瞬間を

息を整えようとしているはずなのに、あたしの身体は言うことを聞かない。

とくとく…とくとくと、それはもう恥ずかしいくらいだった。

お願いだから今は誰も来ないでと祈りながら数分、何とか落ち着いたところであたしはトイレから出た。

「佐久……」

佐久田くんの姿を見つけたあたしは、その頭がこっくりこっくりとしている様子を見て、戻ったことを伝えられずにいた。

あたしがいなかった数分の間にうたた寝って…。

「……」

でも今日は、そんな佐久田くんの姿にも頷けるくらい、よく晴れてあたたかい。

普通に授業を受けていたら、あたしもきっとああなっていると思う。

あたしは静かに佐久田くんの隣に座り、そっとその顔を見た。

そして、佐久田くんの穏やかな寝顔を見ながら、あたしはこの学校に転校してからのことを思い出していた。

"運命共同体"だなんて言われて、最初はあまりいい気がしなかった。