15歳、今この瞬間を

「休憩。夢希もおいでよ」

佐久田くんは今、その階段の上の方に座って、屋上に続くドアをバックにあたしに手招きをしていた。

「屋上に出れるの?」

「まさか(笑)。ここに座って休憩するだけ。」

そりゃそうだ、屋上に続くドアに鍵がかかっていない訳がない。

あたしはゆっくりとその細い階段を上って、佐久田くんの隣に座った。

「……」

ち、近い……。

階段が細いせいで、かなり近くに感じてしまうよ。

隣じゃなくて、少し下の段とかに座れば良かったかな。

「てか休憩なんかしてて、大丈夫なの…?」

2人だけの静かな空気が流れる中、あたしは緊張しながら口を開いた。

「あぁ、みんなテキトーにやってるから大丈夫。もう見終わって遊んでるヤツもいるんじゃね(笑)?」

「あはは…そうなんだ。」

あたしはこの空気に呑まれそうな中、とりあえず話を合わせていた。

「てかさ、名前で呼んでるんだな」