「書いたか?次行こうか。」
「あ、うんっ…!」
あたしは、慌ててシャーペンをポケットにしまって、佐久田くんの後について行った。
10月に入って1週間ーーー半袖シャツから学ラン姿になった背中は、出会った頃よりも大きく見えた。
3年生ともなると、みんなの制服はどことなく着古した印象で、新品のあたしの制服が目立って仕方なかった。
佐久田くんは、この中学に入ってから…どんな事があったんだろう。
どんな毎日を、過ごしてきたんだろう。
「……」
あたしは、当たり前だけど何にも知らない。
文化部の展示をひと通り見て回り、あたしはまた佐久田くんの後をついて歩いた。
「…え、どうしたの?」
突然佐久田くんが、階段のすみに座りこんだのだった。
各クラスの教室がある棟と渡り廊下で繋がっているこの棟は、美術室や家庭科室といった教室が集まっているのだけど、この棟の端には、3階にだけ屋上に繋がる細い階段がある。
「あ、うんっ…!」
あたしは、慌ててシャーペンをポケットにしまって、佐久田くんの後について行った。
10月に入って1週間ーーー半袖シャツから学ラン姿になった背中は、出会った頃よりも大きく見えた。
3年生ともなると、みんなの制服はどことなく着古した印象で、新品のあたしの制服が目立って仕方なかった。
佐久田くんは、この中学に入ってから…どんな事があったんだろう。
どんな毎日を、過ごしてきたんだろう。
「……」
あたしは、当たり前だけど何にも知らない。
文化部の展示をひと通り見て回り、あたしはまた佐久田くんの後をついて歩いた。
「…え、どうしたの?」
突然佐久田くんが、階段のすみに座りこんだのだった。
各クラスの教室がある棟と渡り廊下で繋がっているこの棟は、美術室や家庭科室といった教室が集まっているのだけど、この棟の端には、3階にだけ屋上に繋がる細い階段がある。



