機動装甲

ゆっくりと。

ハンガーからMk―Ⅱが歩き出す。

人型なのは伊達や酔狂ではない。

機動装甲は、パイロットの操作によって人間と全く同じ行動をとる事ができる。

歩く、走る、物を掴む、武器を使用する。

勿論、それもパイロットの技量があってこそだが。

俺のMk―Ⅱに続いて、茜のソルジャーカスタムも格納庫を出て、駐機場へと進んだ。

「ソルジャーMk―Ⅱ、帝真紅郎、これより飛行試験に入る」

「了解。始めてください」

司令部オペレーターの声が通信機を通して聞こえる。

それを確認した上で、俺は幾つかあるレバーのうちの一つを押し込み、フットペダルを踏み込んだ!

同時に、Mk―Ⅱ背部に装備された可変翼が展開、スラスターから青白い炎を上げ、17メートルもの鋼の機体が天空へと舞い上がった!

機体は急上昇を続ける。

強烈なGがコクピット内の俺をシートに押し付ける。

それでもメインレバーを放さず、目を見開く。

「現在飛行速度はモードクルーズ、異常は見当たらず。これよりミリタリーレベルでの飛行に移る」

「司令部了解。ミリタリーレベルへと移行して下さい」

オペレーターからの指示を受け、俺はフットペダルを床までベタ踏みした!