夢を叶えた、その日まで。




「お疲れ様でした〜!

この後もごゆっくり、お楽しみください!」



マニュアル通りの言葉を言っているだけなのだと分かっていても、スタッフさんの言葉が心に刺さる。



私たちに「この後」なんて、無いんだから……



「……遊園地は、別々に出よう。



バイバイ、透里……っ」



初めて来た時と同じように、2人でゲートを出るのは嫌だった。



そこまで一緒にいたら、きっと諦めがつかなくなっちゃうから。



最後に彼の目を見てから、私はゲートの方向に、足を踏み出した。



重い足取りで、歩き続ける。



溢れ出る涙に、彼は気づいてしまっただろうか。



泣いたらダメだ。



私への未練を残してしまったら、彼の夢を叶えるための邪魔になる。



そう理解していても、溢れ出る涙はどうしようも無くて。