好き。大好き。愛してる。 どうしたって変えられることのない、この気持ち。 「……透里。」 ほら、名前を呼ぶだけで、また。 どうしようもない程に、愛しさが込み上げる。 「っ、冬香、本当に、もう……」 「……ええ。もう、今日で終わり。」 震えそうになる自分の声を、必死に隠す。 彼の夢を応援するって決めたのは、私だから。 ゴトン、ゴトン…… 観覧車は、ゆっくりと動き続ける。