それはダメだよ拓くん。

『ね、許してやってよ。』

睨みつけた瞬間

「「「「_____!!」」」」


『ん?』
拓「…よ、よーし!タ、タイム測るぞー!」

そう言うとたっくんは準備を始める。

『?はい、解放。……っ。』
雅「…ありがとうございました。」
『……条件は2つ分に変更するから。…せいぜい頑張れ。』
「「「「えぇ(はぁ)!?」」」」

別にいいじゃん。
それに悪いのは言い終わる前に返事した雅だし。

それよりも…目眩が…っ。

大「……大丈夫か?」

よろめいた私を倒れないよう支えてくれたのは大和だった。

『っ悪ぃ。……大丈夫。』

全然大丈夫じゃない。

『日陰で休んでくるから…。』

ふらふらと歩き出した私に肩を貸してくれる大和と成輝に感謝する。

大「…これ、やるよ。」

なんと私の好きなレモンティーだと!

『大和…なんていい奴…。レモンティー大好きなんだ。お前も好きだよな?』

静かに頷く大和にお礼を言い、私は薬を取り出してレモンティーと共に呑み込む。

『…これ飲むと眠くなるんだよな。』
成「…玲ってそんなに体が悪いのか…。
なんかあったらいつでも頼ってね。」

成輝はタオルを濡らしに行っていたらしい。
冷たいタオルに冷やされながら意識を保つ。

『…二人ともさんきゅ。』

生徒に呼ばれた2人はこちらを見たあとグラウンドの真ん中へ向かった。