廊下を誰かが歩いている音がする。明日は図書室でも行こうかな。きっと小児科の子供たちがいっぱいいる。 勉強でも教えてやろう。僕も昔は教えて貰ったみたいに。 あと何年生きられるんだろう?1.2年?そのくらいが限度だろうな。こんな細い腕じゃあ、なんも出来やしない。 僕にできることは死ぬ事だ。 「ははっ…なんも出来ないんだな。無力すぎて存在価値もなんもない…」