どこに何があるかわからない。 ただ、今はそんなことも考えずにとにかく逃げることを優先した。 そんなときまで、あの王子が頭に浮かんでしまう。 大きな建物の中に隠れる。 リリアは一息ついたと共に胸の鼓動を抑えた。 頭から離れない王子のことを考えるリリア。 今、リリアの中で何かが生まれようとしていた。