帰る家があればいいっていうものではないわ。 家があったって、家族がいなくちゃ。 いつの間にか手元落ちていた招待状が目に映った。 さっき想像したときにでも落ちたのかしら。 リリアはそれを拾って、いいことを思いついた。 「ねぇ、メリア。家族がいないなら、私と家族になりましょう!」 途端にメリアがきょとんとする。