もっと手こずるかと思ったのに。 ふぅっと小さなため息をついてから、机の上にある『王子』の仕事に手を伸ばした。 仕事っつっても、ただ資料見てまとめて今後この国をどうするか案を考えるだけだけどな。 「……」 資料は見るものの、一向に仕事が進む気配がない。 「…あーダメだ!」 レオンは上に羽織るものを着ると、再び外へ出た。