人を割くように歩いていくリリア。





その姿は、一国の姫だった。





あの人は、私を何だと思ったのでしょう?





ヒールの音を地に響かせながら前へ進んでいく。





私は、スノーパリスの姫。





ここでめげるわけにはいかないのよ!





リリアはドレスの裾を両手で持ち、街の中を走った。