王子を探そう。





そう思っても、リリアの足はピクとも動かなかった。





人とはいえ、敵。





しかも、大勢いる。





その中でレオンを探すなんて、リリアには度胸が足りない。





どういたしましょう……。





リリアはあることに気づき、最初の一歩を踏み出した。