この声…もしかして……!? 予想は的中。 目を開けてガラスでできた扉の方を見ると、マルス王子が扉を叩きながらリリアの名を呼んでいた。 「リリア姫!!そこにいるのですか!」 マルスが険しい顔でいるのが目に浮かぶ。 レオンは小さく舌打ちをして、リリアの耳元で囁いた。 「ちょっと黙ってろ。」