「大丈夫。僕は君のことが好きだよ。」 ……え!? 「本当は、小さい頃からずっと好きだったんだ。…君に会ったときから、ね。」 小さい声なのに、耳によく届く。 甘ったるくて優しい声。 その声が、リリアの耳を支配する。 リリアはマルスに吸い込まれるように、その場から動けなくなった。