「マ、マルス王子っ!!?」 リリアはすぐに口に手をあてた。 「し、失礼致しました。ごきげんよう、マルス王子。」 リリアは丁寧にお辞儀をした。 「いいんだよ、リリア姫。こんにちは。」 マルスはいつものような優しい声で言った。 「今日は、やはり婚約のことについてでしょうか?」