風を切っていくような感じがした。 やっとのことで目の前が見えるようになる。 少し、暗闇に慣れていた目をパチパチと瞬きしながら後ろを振り返った。 「っ!あなたは……!!」 そこには、ファイポライズンの王子、レオンがいた。 「やぁ、スノーパリスのお姫様♪︎」 レオンがニヤニヤとしながら言う。