だって、自分が直接その現場を見たわけでもないし、本人から聞いたわけでもないですもの。 だから、これで良いのですわ。 ……もしも。 もしも、レオン王子がメリアと付き合ってなかったら………… いいえ、そんなはずない。 そんなこと、あるはずがない。 それでも、胸に微かな希望を抱いて、リリアは城へ続く道を歩いた。