ならば、私はやはりマルス王子と結婚するほかありません。 リリアはマルスを自分の瞳に映した。 それぞれの想いが、それ違っていく。 恋の神様は、なんてイジワルなんだろう。 好きなのに──────── お互いが、気づかないように仕向けてる。 から回っていく、赤い、恋の糸。