歌い終わった二人は、少しだけ息が上がっていた。





「あ、えーと、み、みなさん!お二人に盛大な拍手を!」





二人の歌声は、司会者が自分の仕事を忘れるほどに素晴らしいハーモニーを奏でていた。





誰かが思った。





この二人なら、国を支配できる、と。





鼓膜が破れるような大きい拍手が二人を囲む。





「ここで審査結果が出ました!」