またも客席がどよめく。 「ねぇ、あれってまさか……」 「ダメ!その先は言っちゃダメ!言ったらもう歌わなくなるかもじゃん!」 「え、それはやだ。…それにしてもあの二人……」 「うん、すごい息が合ってる…」 国民は皆、気づいていた。 リリア姫の隣にいるのが、レオン王子だということに─────