誰もが二人の虜になり、もっと聴きたいと願う。 だが、その願いは叶わない。 レオンは我慢が頂点まで達し、まだ歌っている途中なのにも関わらずステージへ走った。 ちょ、レオン王子……!? さすがのリリアも予想外の出来事に心の中でパニック状態になる。 レオンはマルスからマイクを取り上げると、客席がどよめいた。 「おまえら!!」