たくさんの歌声が。 きれいなハーモニーが。 国中に響いて、一人一人の個性がある歌声が、世界を狂わせる。 「リリア姫、準備はよろしいですか?」 「えぇ。」 マルスがリリアに手を差し出す。 リリアは静かに、マルスの手を取った。