リリアの前に二つの手が差し出される。 それぞれ、マルスとレオンの手だ。 「さぁ姫。ご決断を。」 二人が同時に言うと、リリアはゆっくりと自分の手を王子の手へと近づけた。 次の瞬間、リリアはマルスの手の上に自分の手を乗せた。 途端にマルスとレオンの顔が変わる。 「私は、スノーパリスのプリンセス、リリアです。敵国の王子なんかとは踊りません。」