心臓がすごくドキドキいってる。


どうしたのかな。なんかりっくん、付き合った途端急に素直になった?


でも、照れ屋な彼のことだから、今頃絶対顔を真っ赤にしてるんだろうなぁ。


そう思ったら愛しくてたまらなかった。


「ふふふ」


ベッドに再びゴロンと寝転がり、胸に手を当てる。


幸せだなぁ……。


私、りっくんと本当に恋人になったんだ。


もう私たち、仮の恋人同士なんかじゃないんだ。


なんだか少しだけ実感がわいてきたような気がする。



二度と恋なんてしないと思っていた私が、大切だと思える人に再び出会えたこと。


こうして気持ちが通じ合えたこと。


心から今が幸せだなって思える。


りっくんとならきっと、大丈夫。


これからもこの想いを、この恋を、大切に育てていこう。


幸せな未来を描いてみせるって、決めたから。



さぁ、私の新しい恋が、始まる。


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     《俺がずっと、そばにいる。 fin.》