りっくんの顔を、体を、まじまじと見つめる。


彼はどう見たって生きている。つまり、無事だったんだよね……?


これって現実だよね?まさか、夢なんかじゃないよね?


先ほど見た夢があまりにもリアルすぎて、どっちが現実なのかわからない。


思わずむくっとベッドから起き上がり、自分の頬を片手でギュッと強くつねる。


「痛っ!」


そしたら確かな痛みをそこに感じて、その痛さに心臓が震えた。


「おいっ、どうした急に」


あぁ、ちゃんと痛い。


ということは、やっぱり、夢じゃない。


「痛い……。痛いよ~っ」


嬉しくて嬉しくて、どんどん目に涙があふれてくる。


「なにやってんだよ。当たり前だろ」


りっくんが呆れたように笑ってる。


「よかった……。夢じゃない」


「え?」


「夢じゃない。りっくんが、生きてる!」


「はぁ?」