りっくんとはしばらく話してないから、スマホでメッセージを送ったりするのも気軽にできないし、呼び出したりしたらどんな顔されるんだろうとか、いろいろ考えてしまう。


告白って、そういえばものすごく勇気がいることなんだよなぁって、今さらのように思い出した。


きっとりっくんだって、あのクリスマスイブの日、かなり勇気を振り絞って告白してくれたんだろうな。


そう思うと、なんだか申し訳ない。


私がもう少し早く自分の気持ちに気付いていたら、こんなふうにはならなかったはずなのにね。


駅ビルの中をブラブラしながら、男物の服屋を何件かまわる。


服や帽子なんかを色々見ていたらつい、この服りっくんに似合いそうだなとか考えてしまっている自分がいて。


弟のプレゼントを選びに来たはずなのに、なにしてるんだろうなんて思った。


結局、気づいたらりっくんのことばかり考えてるんだ。