あぁ、バカだ私。


全部、自分で決めたことのはずなのに。


今まで通りじゃいられないことも、こうやって距離ができてしまうことも、わかってたはずなのに。


彼と一緒にいられない毎日が、こんなにも辛いものだなんて、思ってもみなかった。


りっくんが、自分にとってこんなにも必要不可欠な存在だったなんて。


一緒にいられなくなって、やっとわかったんだ。


やっぱり私はりっくんがいないとダメなんだって。


彼がいないと心にぽっかり穴が開いたみたいで、毎日が全然楽しくない。


このままりっくんがどんどん離れていくなんて、嫌だよ。耐えられないよ。


りっくんと一緒にいたい。もう一度笑い合いたい。


戻りたいよ……。



今さらのように気が付いてしまった。自分の本当の気持ち。


私、やっぱり……りっくんのことが好き。


これが恋なのかわからないなんてずっと思ってたけど、本当はもう、とっくに恋だったんだ――。


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