その日、掃除の時間私は教室の掃き掃除担当だったので、黙々と一人ほうきで床を掃いていた。
女子たちはみんな真面目に掃除をする中、一部の男子たちは喋ってふざけている。
そのふざけて盛り上がっている集団の中にはあの玲二くんの姿もあって、他のみんながゲラゲラ笑う中、彼だけやけに落ち込んでいるみたいだった。
「あぁー、ダメだ~。常盤高のレナちゃんにも断られた。イブの日ケーキ屋のバイトだって」
「うわー残念。玲二お前どうしたんだよ。振られまくりじゃねぇかよ」
「前はあんなにいろんな子とデートしまくってたのに。ついにお前もクリぼっちか」
「い、言うな!それを言うな~!!」
「ぎゃはははは!」



