必死で否定してみせる彼だけど、その顔は赤くなってる。 なんか、可愛いなぁ。 「ふふっ。可愛い」 思わず口にしたら、りっくんはさらに顔を真っ赤にして、水槽に突っ込んでいないほうの手で、コツンと頭を叩いてきた。 「……っ、バカにすんな」 「あははっ、ごめんって」 いつも思うけど、こういうやりとりがやっぱりすごく楽しい。 一緒にふざけあえるような関係が心地よくて。 りっくんといると居心地がいいなぁって、あらためて思った瞬間だった。 . * .