だけど、褒めたつもりの言葉なのに、りっくんはなぜかものすごく不服そうな顔。
しまいには、呆れたように深くため息をついて。
「……はぁ。そこまでお人よしじゃねぇよ。言っとくけど、俺はどうでもいい奴の面倒は見ねぇからな」
「えっ?」
どうでもいい奴?
「それに、保護者じゃなくて、一応俺はお前の……」
――ドンッ。
「きゃっ!」
「おっとごめん!」
するとその時、りっくんが何か言いかけたところで、隣にいた誰かが私の肩にぶつかってきて。
私はまだ話の途中だったけれど、とっさにその人物のほうを振り返って謝った。
「あ、すみませんっ!」
やばい。私ったら全然周りを見てなかったよ。
おそるおそる顔を上げてみる。



