私がようやく泣き終えて冷静さを取り戻したころには、辺りはもうだいぶ暗くなっていた。


なんだろう。さんざん泣いてすっきりしたのか、さっきより心がだいぶ軽くなったような気がする。


りっくんは私が泣いている間ずっと背中をポンポンと撫でてくれていて、なんだかまるで私が子供でりっくんがパパになったみたいだった。


顔を上げた瞬間彼に「落ち着いた?」って言われたときは、思わずちょっと恥ずかしくなってしまったけれど。


だって、ずっとりっくんにくっついてたわけだからね。


でも、彼になら私は、自分の弱さを見せられるような気がするんだ。


「……私ね、やっぱりいまだに昔のことで落ち込んでクヨクヨしちゃう時があるんだ」


今日のことを振り返るかのように、ぽつりぽつりと話し始める。