【完】俺がずっと、そばにいる。


なんて言い訳しようかなんて考えながら、目を泳がせる私。


するとりっくんはベンチの前まで歩いてきて、カバンを肩に背負いながら私を見下ろすと、聞いてくる。


「とりあえず隣、座っていい?」


「あ、うん」


そしてベンチに腰を下ろした。


数秒間沈黙が流れる。


何とも言えない空気の中、おそるおそるたずねてみる。


「……な、何でここにいるってわかったの?」


そしたらりっくんは即答。


「なんとなく」


「え~っ!」


そうなの?なんとなくって、すごいよ。


「ていうか、お前が意味わかんねーこと言って勝手に先に帰るから。絶対変だと思って探したら、ここにいた」


……ウソ。


「さ、探してくれたの?」


「いや、そんな探してもないけど。お前よくこの公園にいるし」


「ごめん……」


「べつに。今日明らかにお前様子おかしかったしな」


「えっ」