間違った恋


「マッキーのアイコン誰?」

なんか古臭い感じの中年オヤジ。

織田信長とか豊臣秀吉なんかと同じ年代っぽい?

それとももうちょっと後?

「足利義満」

お、聞いたことあるようなないような…

まあいいか。

「ここ辺りで大丈夫。ありがとね」

薄暗い夜道で私はマッキーと別れて家への道をトボトボと歩いていた。

「あ、靴…」

靴下のまま歩いているのだが周りに人が歩いていないのが幸い。

誰も私の変な姿を見られなくて済んだ。

「ただいま」

家に着くとガチャリと玄関の扉を開けるとそこにはいつもと変わらぬ風景。

母さんはまた夜勤?

最近働きすぎだと思うんだけど、身体壊さなきゃいいんだけど。

母さんにラピンで【身体に気をつけてね】と送信し、お風呂場へと足を進めた。

洗面台で化粧を落とし、服を脱ぎシャワーを浴びているとお風呂場に備え付けられている少し大きめな鏡が目に入った。

曇っている鏡を濡れた手で拭くと反射されて自分の顔が映る。

あーあ、平凡。

まだ化粧してる時の方が目ぱっちりしてるし唇の色だってないし。

可愛く生まれたかったなぁ。