重くてごめん。
けどダイエットする気はないから。
揺れる背中に身体を預けていると段々と瞼が重くなってきた。
目を閉じちゃダメって分かってるんだけど…
わかってるんだけど…
「寝んなよ」
その一言に遅れて「寝てない」ってもろ寝起きの声で返事をしてしまった。
私が眠たい事をわかっているマッキーは歩く速度を遅くして振動を減らしてくれた。
優しすぎるマッキー。
…顔は怖いけど。
「…ぉ…い…ぉぃ…」
揺れる振動でうとうとと瞼を閉じていると遠くからマッキーが呼びかける声がした。
「んあ?」
「ふっ、アホみてえな声だな」
「……なんでしょう」
「どこまで送ればいい?」
どこまでって…
バッと顔を上げれば近所のコンビニが見えて遠のいていた意識はカムバックしてきた。
お帰り私の意識!!
「こ、ここでいい!!!」
足をバタバタと動かすと迷惑そうな顔をしてそっと地面に下ろしてくれた。
「ごめんありがとう」
「風邪引くなよ」
「あ…うん」
加えてマッキーもねって返したけど、マッキーここからの帰り道わかるのかな?
「ねえマッキー…」
「番号」
「ん?」
「教えろ」
単語、単語で喋るマッキーって語学力が日本人とは思えないんだよね。
「あぁ、はいどうぞ」
自分の番号をマッキーに見せると、ポケットからスマホを取り出して電話帳に私の名前を入力した。
遊佐さんの時同様にラピンを開くとマッキーの名前が。
「…マッキーも歴史上人物だし」
おいおい。
君もかい。


