「それじゃあ、佳柄んちの近所の犬は置いといて。最後は炭酸飲料ね」



言いながら、沙頼がパラリとページをめくる。

何気ないその言葉に、大きく心臓がはねた。


私が炭酸飲料で選んだのは……辻くん。



「えっと、炭酸飲料で当てはめた人は──」



沙頼の声に耳を傾けながら、胸の前の両手をぎゅっと握りしめた。


……“炭酸”の人、は──?



「“自分の心の中に占める割合が高い人”、だって」