仕事が始まる十六時まで、あと一時間。
私は名残惜しい気持ちもほどほどにして、姉と別れるとエントランスで礼儀正しく立って待っている水谷さんを見つけた。
「すみません! お待たせしました」
「いいんですよ、積もる話もあるでしょうから、車はもう回してありますから、乗ってください」
案内された車の後部座席に乗り込むと、その慌ただしさに大きく息をついた。
ん? これは――?
乗り込んだ後部座席の横に、何かのファイルが置かれていた。
「あぁ、それ、見ても構いませんよ」
運転席に乗った水谷さんが、シートベルトをしながら言う。
私は名残惜しい気持ちもほどほどにして、姉と別れるとエントランスで礼儀正しく立って待っている水谷さんを見つけた。
「すみません! お待たせしました」
「いいんですよ、積もる話もあるでしょうから、車はもう回してありますから、乗ってください」
案内された車の後部座席に乗り込むと、その慌ただしさに大きく息をついた。
ん? これは――?
乗り込んだ後部座席の横に、何かのファイルが置かれていた。
「あぁ、それ、見ても構いませんよ」
運転席に乗った水谷さんが、シートベルトをしながら言う。



