前回会った時は、厳しい視線を私に向けたこともあったけれど、本当の水谷さんは優しい人なのだと、少し安心感が沸いた。
一階のロビーへ向かう途中、私は先ほどの石堂さんの言葉がどうしても気になって、我慢しきれず水谷さんに尋ねた。
「あの、私を待っている人っていうのは、いったい誰なんでしょうか?」
待っている人、と言われても見当もつかない。沸き起こる不安を察したのか、水谷さんが“大丈夫”というように、小さく笑って言った。
「きっと、素敵な出会いになるでしょう、私はエントランスを出たところで待っていますので……」
一階のロビー前に着くと、水谷さんは私にそう言ってエントランスへ歩いて行ってしまった。ひとり残された私は、どうすればいいのかわからなくなってしまう。すると、その時だった。
「里美?」
不意に自分の名前を後ろから呼びかけられて、パッと振り向くと、そこには信じられない人がにこやかに立っていた。
一階のロビーへ向かう途中、私は先ほどの石堂さんの言葉がどうしても気になって、我慢しきれず水谷さんに尋ねた。
「あの、私を待っている人っていうのは、いったい誰なんでしょうか?」
待っている人、と言われても見当もつかない。沸き起こる不安を察したのか、水谷さんが“大丈夫”というように、小さく笑って言った。
「きっと、素敵な出会いになるでしょう、私はエントランスを出たところで待っていますので……」
一階のロビー前に着くと、水谷さんは私にそう言ってエントランスへ歩いて行ってしまった。ひとり残された私は、どうすればいいのかわからなくなってしまう。すると、その時だった。
「里美?」
不意に自分の名前を後ろから呼びかけられて、パッと振り向くと、そこには信じられない人がにこやかに立っていた。



