私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~

今日一日、カーテンも閉め切って部屋の空気も澱んでいるように思えた。ふと、時計を見ると夜の九時過ぎ。今頃スフラも店を閉めた頃だろう。クリスマス限定メニューは売れただろうか、お客さんはたくさん来ただろうか、気になって怜奈に連絡しようとしたが、今頃彼氏とデート中に違いない。

邪魔しちゃ駄目だよね――。

手にしたスマホをスタンドに戻し、悶々とした気分で布団をかぶりなおした。

ひとり暮らしで一番困るのは病気をした時。誰の助けもなく自分でなんとかしなければならない。

とにかく寝よう――。

そう思って数時間うとうとしていると、突然、玄関のインターホンが鳴った。

こんな時間にいったい誰――?

汗ばむ身体で唸りながら寝返りを打つと、頬に髪の毛が張り付いて気持ちが悪い。

宅急便かも知れないけれど、なにかを送られる心当たりもない。部屋を間違えたのかもしれないし、自分が聞き間違えたかもしれない。出ようか出まいか躊躇していると、もう一度インターホンが鳴った。

あぁ、もう――!

今度ははっきり自分の部屋のインターホンが鳴らされたと確信する。私はのそのそとベッドから這い出てカーディガンを羽織ると、そっと覗き穴から誰かを確認した。

そしてそこにいたのは……。