『え? 風邪引いたって?』
電話の向こうで聞き慣れた怜奈の声すら、ガンガンと頭を刺激する。何かの呪いにかかってしまったのではないかというくらい身体がだるく、まさかと思って家にあった体温計で計ったら三十九度の熱があった。朝、一番に近所のクリニックへ行くと、流行りの風邪と診断された。
「うん、ほんとごめんね、こんな時に……仕事も治るまで行けないし、店も忙しいって言うのに……」
『里美がいないのは残念だけど、店は大丈夫! ゆっくり休養して早く治して』
こうして電話をしている間も熱で頭が朦朧として、自分が何を喋っているのかわからなくなる。けれど、自分がこうなってしまった以上、週末ずっと寝る間も惜しんで作ったものを託せるのは怜奈だけだった。
「怜奈、お願いがあるの」
電話の向こうで聞き慣れた怜奈の声すら、ガンガンと頭を刺激する。何かの呪いにかかってしまったのではないかというくらい身体がだるく、まさかと思って家にあった体温計で計ったら三十九度の熱があった。朝、一番に近所のクリニックへ行くと、流行りの風邪と診断された。
「うん、ほんとごめんね、こんな時に……仕事も治るまで行けないし、店も忙しいって言うのに……」
『里美がいないのは残念だけど、店は大丈夫! ゆっくり休養して早く治して』
こうして電話をしている間も熱で頭が朦朧として、自分が何を喋っているのかわからなくなる。けれど、自分がこうなってしまった以上、週末ずっと寝る間も惜しんで作ったものを託せるのは怜奈だけだった。
「怜奈、お願いがあるの」



