立ち会がった晴己が私に近づいて来る。
そして何故か私は抱きしめられた。
乃「え?」
晴「嬉しい!!」
驚きすぎて固まってしまった私に晴己は、徐に顔を近づける。
乃「ちょ、ちょ、ちょっと!!」
晴「ん?」
唇が触れる、そのギリギリで我に返り晴己の口に手を添える。
乃「どういうこと!?」
晴「え?結婚してくれるんでしょ?」
乃「はあ???」
晴「そのために挨拶に来たんだよ?」
そう言えばそうだった!!
道重から聞いてたのに実際顔を見た瞬間忘れちゃってた!
乃「無理!無理無理!!!」
晴「・・・どうして?」
乃「え・・・。」
晴己が私の手を掴むとその手に力を入れる。
乃「っ・・・!」
痛みで顔を歪ませる。
その瞬間晴己は笑った。
晴「・・・。」
だが瞬きする間に真顔へと戻っていた。
さっきまでとは大違いの晴己に困惑が隠せない。


