いや、明人だけじゃない。


ここにいるみんなの顔が曇っている。


いつもいる乃愛瑠がいないからだろう。


結「乃愛瑠は?」



誰も触れなかったが痺れを切らしたのだろう。


光「帰った。」

結「帰っただけ?」

光「たぶん。」

結「そっか。」


俺が聞きたい。

乃愛瑠は今どこにいる?


海「俺達で悩んだって解決しないだろう。明日乃愛瑠に直接聞くぞ。」

サラッと言ってのける。

全員が海斗の方へ視線を向ける。


黒狼勢は驚きはしていないようだが。


要「そんな簡単に・・・。」


要人の言う通りだ。

そんな簡単に踏み込んで良いわけない。


海「俺は悩むのが嫌いだ。意味がないなら余計に。乃愛瑠が言いたくねえなら無理に話させはしない。聞いてみるだけだ。」

光「・・・・・そうするか。」

要「光輝・・・。」


誰にでも踏み込んでほしくないことはある。

でも実際直接聞くしか解決する方法はない。





乃愛瑠、俺に俺達に何を抱えているのか教えてくれ。



光輝side
end